赤ちゃんは生まれてからしばらくの間、
母乳・ミルクから栄養を摂取しますが、
5~6ヶ月頃になるといよいよ離乳食デビューです。
特に離乳食を開始して間もない初期は、
ママも何かと不安に思うことが多い時期でしょう。
なかでも、赤ちゃんが思うように食べないという悩みを抱えているママは少なくありません。
そこで、初期から食べない時の原因と対処法について、
解説していきたいと思います。
まず、食べない原因については次のようなことが考えられます。
・離乳食のにおいや味、食感に戸惑っている
・スプーンを口に入れた時の感触に戸惑っている
・母乳やミルクを飲んでお腹がいっぱい
・眠い、機嫌が悪い
赤ちゃんは今まで母乳やミルクを飲む経験しかなかったので、
慣れるまでは戸惑うことが多いようですね。
続いては食べない時どうすればいいのか、
対処法についてお伝えしていきます。
初期は「食べる練習のスタート期間」なので、
焦らず取り組むことが大切です。
ひとさじからスタートして徐々に量を増やしていきますが、
量については気にしすぎなくても大丈夫です。
離乳食本などに記載された量をきっちり守らなくても、
食べる練習をしていると考えて、
焦らず楽しい食事タイムになるよう心掛けましょう。
どうしても食べてくれない時は中断してもOKですよ。
まだ離乳食を食べる時期ではないとも考えられますので、
1~2週間置いてから再開してみましょう。
離乳食初期の我が子!せっかく食べても吐き出す時の考えられる理由!
ママが赤ちゃんのお口にスプーンを近づけて食べさせてあげますが、
離乳食初期はせっかく食べても飲み込まず、吐き出す時もあります。
食べたと思ったのに吐き出してしまうと、
ママもガッカリしてしまいますよね。
ではなぜこのように食べたのに吐き出すのか、
考えられる理由についてお伝えしていきましょう。
お腹が空きすぎている
赤ちゃんはお腹が空きすぎている時、
急いで口に入れてしまうことがあります。
しかし、離乳食初期はまだまだ食べることに慣れていませんよね。
そのため口に入れても上手く飲み込めずに吐き出してしまう、
といったこともあります。
離乳食をあげるときは赤ちゃんの機嫌がよくて、
お腹が空きすぎていない時間帯がいいでしょう。
10倍粥に残ったつぶつぶが嫌
離乳食がスタートしたばかりの頃は、しっかり裏ごしし、
滑らかな10倍粥にすることが大切です。
時々ご飯のつぶつぶが残っていることがあります。
このつぶつぶした食感が嫌で吐き出すこともあるんですね。
赤ちゃんに食べさせる前に、つぶつぶが残っていないか、
よく確認してからあげましょう。
食べる時の姿勢が悪い
赤ちゃんが一人で椅子に座れるようになる時期は、
7~8ヶ月頃になるでしょう。
そのため初期はママが抱っこしたり、
背もたれが調整できるラックを使って食べさせることになります。
赤ちゃんの姿勢が悪いと食べづらくなり、
吐き出してしまうこともあります。
上体が少し後ろに傾くようにし、赤ちゃんの舌と床が、
平行になるような姿勢を意識すると飲み込みやすくなるでしょう。
食事を拒否!離乳食初期の我が子が口を開けない時の対処法!
ママが「あーん」と赤ちゃんのお口にスプーンを近づけたのに、
口を開けない…。
離乳食初期にはそのように、食事を拒否してしまうこともあります。
続いては、赤ちゃんが口を開けない時の対処法についてお伝えしましょう。
赤ちゃんは生まれてから母乳やミルクを吸う能力の、
「吸てつ反射」があります。
そして異物などが口に入ると舌で押し出す、
「押し出し反射」もあります。
押し出し反射は、離乳食初期の5〜6ヶ月頃には自然と消滅していくといわれています。
ただし、押し出し反射が落ち着く時期には個人差がありますので、
あくまでも離乳食初期は目安と考えていいでしょう。
スプーンを近づけても口を開けないで拒否する状態が続いたら、
押出し反射が原因なのかもしれません。
そんな時は離乳食を1週間ほど中断して、
赤ちゃんの様子をみてから再開してみましょう。
また、スプーンの素材や感触が嫌で口を開けないことも考えられます。
スプーンを変えてみるのも対処法の一つですよ。
焦らず赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。
食事が進まない!離乳食初期の我が子が全然食べない時の対処法!
赤ちゃんが全然食べないので食事が進まず困った…、
なんてことも離乳食初期にはあるでしょう。
特に泣いて食べなかったりすると、ママも戸惑ってしまいますよね。
続いては、離乳食初期の赤ちゃんが全然食べない時の対処法を、
お伝えしていきましょう。
全然食べない時は一旦中断し、母乳やミルクをあげてみます。
そして赤ちゃんが安心したら、再び離乳食を食べさせてみましょう。
それでも嫌がって拒否したら、無理に食べさせなくてもOKです。
まずは一日の生活リズムの中に離乳食の時間を作り、
「食べる時間」という意識を持つことからスタートしてみましょう。
離乳食の時間はできれば午前中がベストですが、
それでも嫌がったら次のタイミングであげてみましょう。
・赤ちゃんの機嫌がいいとき
・お腹が空きすぎてないとき
離乳食を全然食べないとき、ママは不安になってしまいますよね。
しかし、離乳食のペースは赤ちゃんによって個人差があります。
焦らず無理せず、赤ちゃんやママにとって、
ストレスにならないよう進めていきましょう。
離乳食初期の悩み!我が子が食べないのは10倍粥の量が多すぎるから!?
初めての離乳食は赤ちゃんだけでなく、ママもドキドキですよね。
ちゃんと作れるか、赤ちゃんが食べてくれるかなど、
心配は尽きないものです。
そして初期に多い「赤ちゃんが食べてくれない」という悩みの原因は、
量が多すぎるのかもしれません。
炭水化物である10倍粥からスタートする離乳食ですが、
あげる量が多すぎた場合、赤ちゃんはお腹がいっぱいになってしまいます。
まず10倍粥はお米1・水10の割合で作ったお粥です。
離乳食初期の頃は、10倍粥を更にすり潰して滑らかにしたものをあげます。
スタートして1週間はすり潰して滑らかな10倍粥のみでOKです。
初日は小さじ1杯を、ベビースプーンを使って少しずつあげてみます。
順調に食べてくれたら、2~3日を目安に小さじ1杯ずつ、
1週間かけて増やしていきます。
食べなかったり拒否する場合は無理に食べさせず、時間を置いたり、
1週間ほど中断してみてもいいでしょう。
なかにはパクパクと順調に食べてくれる赤ちゃんもいるでしょう。
ママとしては我が子が嫌がらずに食べてくれたら嬉しいですよね。
だからといって、あげすぎはNGですよ。
赤ちゃんの胃腸は未発達なので、急にたくさんの量を食べたら、
嘔吐や下痢を起こしてしまう可能性があります。
食べる量が多すぎて体調を崩した場合、
体調が戻って離乳食を再開した時に、
嫌がって食べなくなることがあるのです。
なので、離乳食をあげるときは目安の量までにし、
赤ちゃんが欲しがっても、それ以上は与えないように気を付けましょう。
離乳食って難しい!初期の我が子が食べやすい柔らかさを探し当てる方法!
離乳食作りは、慣れるまで難しいと感じることが多いかもしれませんね。
初期は食材を特に柔らかくしなければいけません。
柔らかさの加減が分からないという方も多いでしょう。
赤ちゃんが食べやすい柔らかさを探し当てる方法について、
お伝えしていきますね。
まず離乳食初期の基本となる、10倍粥の柔らかさについてです。
先ほどもお伝えしましたが、お米1・水10の割合でお粥を作ります。
そのお粥を更にすり潰す作業が必要です。
スタートしたばかりの頃は、
滑らかなポタージュ状にすることがポイントです。
ご飯の粒が固形の状態で残っていたら、
赤ちゃんは吐き出してしまうでしょう。
もし、ご飯粒を吐き出したり食べようとしなかったら、
少し硬いのかもしれません。
食べやすくなるように少しすり潰し、
柔らかくなるよう調整してみましょう。
赤ちゃんがポタージュ状にすり潰した10倍粥を食べ慣れてきたら、
今度はすり潰さないものをあげてみます。
食べるようでしたらしばらく続けてみましょう。
順調に進めば2週目からは野菜、
3週目からは豆腐や魚もOKになります。
初めは野菜や豆腐・魚もポタージュ状にすり潰してあげます。
お湯で伸ばしてトロトロのポタージュ状にしましょう。
10倍粥同様、固形の部分が残っていたら、
赤ちゃんが吐き出してしまうでしょう。
そのような場合は、固形の部分が残らないように、
滑らかに調整する必要があります。
食べ慣れたら少しドロッとした状態であげてみましょう。
離乳食初期の我が子!つぶつぶに拒否反応!慣れさせる方法!
離乳食初期のスタートした頃の食材の硬さは、
滑らかなポタージュ状にしなければいけません。
ポタージュ状のお粥や野菜を食べられるようになると、
初期の後半には少しつぶつぶが残る、
ドロッとした状態であげてみます。
しかし、順調に食べていたのにつぶつぶ状に変えてみたら、
拒否反応を示すこともあります。
つぶつぶを嫌がる赤ちゃんもいるんですね。
そこでどうすれば慣れされることができるのか、
方法をお伝えしていきたいと思います。
滑らかだった離乳食が突然つぶつぶした状態に変わると、
赤ちゃんは驚いてしまいますよね。
1~2日と短期間で慣れることは難しいので、
1~2週間と長期間で少しずつ移行することがポイントです。
ミキサーやブレンダーを使っているのであれば、
使用時間を減らしてみたり、裏ごしする時やすり潰すときには、
水分量を少量ずつ減らしていきましょう。
急につぶつぶ状の離乳食にするのではなく、
少しずつ時間をかけることで、
赤ちゃんも自然に慣れていきますよ!
食べてくれない我が子の離乳食!初期の食事量の正しい増やし方!
離乳食初期の食べてくれないお悩みは、
食事量や増やし方に関係していることもあります。
正しい増やし方をして、赤ちゃんがスムーズに食べられるようになってほしいですよね。
離乳食初期の進め方の1週間の目安は次のとおりになります。
・1日目…小さじ1
・2日目…小さじ1
・3日目…小さじ2
・4日目…小さじ2
・5日目…小さじ2~3
・6日目…小さじ2~3
・7日目…小さじ3~4
初期の前半1ヶ月ほどの食事は1日1回、
午前中や赤ちゃんの機嫌がいい時にあげましょう。
目安としては、2日おきくらいに小さじ1杯ずつ増やしていく感じですね。
1週目はエネルギー源となる10倍粥を滑らかにしたもの、
2週目からはビタミン・ミネラル類の野菜も加え、
小さじ1杯からスタートします。
3週目頃からはタンパク質として豆腐・魚も、
小さじ1杯からスタートしましょう。
離乳食初期後半になると1日2回食になります。
1回目と2回目の食事は最初から同じ量にせず、
2回目は1回目の1/4の量からスタートしましょう。
基本的には赤ちゃんの様子を見ながら、
無理なく少しずつ増やしていくことが大切ですね。
まとめ
離乳食デビューしたのに食べないのは、味やにおい、食感、
スプーンへの戸惑い、などの理由が考えられます。
初期は食べる練習期間と考え、量やペースは気にせず進めましょう。
食べたのに吐き出すのは、お腹が空きすぎて急いで食べすぎた、
お粥の食感が嫌、姿勢が悪いなどの原因が考えられます。
口を開けずに拒否されたら、時間を置いてみたり、
スプーンを換えてみましょう。
全然食べない時は一旦中断してみるのもありですよ。
10倍粥の量を多く食べすぎると体調を崩し、
離乳食再開後に食べないこともあります。
ご飯粒を吐き出したら、硬くて食べづらいのかもしれません。
柔らかくなるように潰して調整しましょう。
ポタージュ状からつぶつぶ状への移行は、
1~2週間の長期間で行うことがおすすめです。
離乳食初期は、小さじ1杯からスタートし、
2~3日おきに小さじ1杯ずつ増やしていきます。
食べなくても赤ちゃんの様子を見ながら、
焦らず無理なく進めていきましょう。