生命保険には定期保険と終身保険があります。
遅く生まれた子供がまだ小さくて、でも最近体調もよくないから、
もしものために終身保険も考えたほうがいいかしら?
と考えてる方もいるのではないでしょうか?
そもそも定期保険と終身保険、何が違うんでしょう?
定期保険はその契約期間が過ぎると保障がなくなりますが、
終身保険は一度契約すれば、一生の間保障が続くというものです。
また終身保険は貯蓄性の高いものでもあるため、
まとまったお金を万が一の時にはお子さんに残してあげることができるという、
メリットもあります。
こうした違いも含めて、終身保険のメリット、デメリット、特徴などをよく知ったうえで、
契約したいですね。
生命保険の終身保険は掛け捨てでなく戻ってくる!?解約返戻金にも注目!
そもそも終身保険ってどんな保険なのでしょう?
万が一の時に備えて、保険料を積み立てていく保険が終身保険です。
亡くなった後に遺族のために残したいという場合に役に立つ保険ですね。
この終身保険には、いくつかの種類がありますが、
定期保険と違って掛け捨てではありません。
終身保険なので基本的には被保険者が死亡時に保険金を受け取るようになりますが、
途中で解約も可能です。
解約すると解約返戻金も受け取ることができます。
ただ、この解約時期については、契約してそう期間がたたないうちに解約した場合は、
さほどお金は返ってこない場合もありますので、
気を付けてくださいね。
商品によっても違いますが、多くの商品が5年を超えると、
支払った額よりも多く返ってくるようです。
要するに、終身保険は万が一の時のために備えておくこともできますし、
同時に貯蓄の役割も果たしてくれる保険であるともいえるんです。
50代や60代になってくると、
だんだんと生活習慣病や脳疾患などの病気のリスクも高くなってきますし、
まだ小さいお子さんがいると、自分の健康や将来のことも心配になりますね。
そうした場合にも、終身保険を準備しておくと、
いざというときのために役に立つかと思います。
あまり考えたくはないですが、
死亡時にもお子さんに保険金を残してあげることができますし、
そうでなくても、お子さんが大学に行くころに解約して学費にあてることもできます。
終身保険の種類もいくつかありますので、
自分の家庭に合った商品を選ぶようにしたいものですね。
生命保険の終身保険のデメリットって?掛け捨てより割高になるの!?
ただ、終身保険にはメリットだけではなく、デメリットもあるのです。
第一に、月々に支払う保険料が高くなるという点です。
普通の定期型の保険、掛け捨ての保険よりも高くなってしまうのです。
それはどうしてでしょう?
終身保険には一生涯の保障、貯金という性質があるので、割高になってしまうのです。
もちろん、保障額によっては月々の保険料を少なく抑えることもできます。
終身保険は長くかけるほど、後で戻ってくるものも多いので、
できるだけ早い時期での解約は避けたいものです。
そのためにも無理のない金額を設定して契約することをおススメします。
もう一つのデメリットは、満期前の解約では、解約返戻金が少なくなるという点です。
満期になる前に、解約すると、支払った保険料よりも解約返戻金が少なくなるのです。
生命保険の終身保険は貯金と同じ?余裕のない人は一括払いをやめるべき!?
では終身保険は全くの貯金と同じだと考えて良いのか?という話です。
貯金の役割も果たすことができますが、
あくまで保険だということを頭に入れておいた方がいいですね。
銀行の貯金は利率も低いし、ということで、
終身保険を貯金の代わりに考える人も多いです。
これはどうしてでしょう?
それは、万が一、死亡したという場合にもその保険金は受け取ることができますし、
ある程度の期間がすぎれば、解約しても元金よりも多く受け取ることができるからです。
また、保険金を受け取るときには、
50万円までは税金がかからないというメリットもあるのです。
保険金なので「一時所得」という扱いになり、50万円までは非課税なのですね。
なので、銀行の貯金よりも良いのではないかと契約する人も少なくないのです。
ただ、無条件にこれがお得か?というと、そうでもないのです。
多くの商品は契約から4年未満で解約すると、
元金よりも少ない金額しか受け取ることができません。
またこの保険金を預かってくれるのは保険会社ですが
この保険会社が倒産してしまった場合、どうなるでしょう?
保険会社が元金の90%は責任をもって返してくれますが、
結局は損をすることになりますね。
もちろん、この辺は、信頼できる保険会社を選ぶことで避けることができます。
ところで、終身保険にも、支払い方法がいくつかあります。
定期保険のように月々決まった保険料を払う方法もあれば、
保障期間の全額の保険料を一度に払ってしまう一時払いもあります。
または半年とか、1年とかで一括して払う方法もありますし、
前期前納と言って、保険料を保険会社に一括して預けるという形のものもあります。
それぞれの支払い方法に、メリット・デメリットはありますが、
ここで、一括で払ってしまうということは危険なのか?ということも考えてみましょう。
一度に払ってしまう一時払いは、月々払うよりも総支払額が安くなります。
また、他にもまとめて払うという場合には、それぞれに安くなります。
が、一括で保険料を支払ったところで、
もし、家計に余裕がなければどうでしょうか?
保険を早々に解約してしまえば、元金さえも受け取ることができない可能性もあります。
そういうことのないように、ないお金をかき集めて一括払いするくらいなら、
月々払うか、半年、1年などでまとめて払うなどという方法をとるほうが賢明だと思います。
まとめ
終身保険は、定期保険とはちがって掛け捨てではなく、
貯蓄として考えられるという点において、非常にメリットがあります。
まだ小さいお子さんがいるという場合にも、
一生涯を通して保障が得られるので、
万が一、病気で亡くなったり事故で亡くなったりした場合にも、
まとまったお金を残してあげることができます。
そういう万が一のことがなかったとしても、
お子さんの学資資金にとためておくことも可能ですね。
ただ、貯金ではないので、デメリットもあります。
また、一括払いをすることでお得には見えるけれども、
家計に余裕がない場合に、途中で早期に解約する場合には、
損をすることにもなりかねません。
終身保険のメリット・デメリットをよく踏まえたうえで、
検討してみると良いと思います。
こうした保険のことは私も詳しいことが分からず、苦手分野なのですが、
保険のことは保険のプロに相談するのが一番だと思います。