アイロンがけは面倒な家事にランクインすることが多い仕事です。
そこで簡単にできるアイロンがけと、
スチームを使ったしわ伸ばしのやり方を覚えておきましょう。
まずは衣類の取り扱い絵表示を確認し、
- アイロンがけが可能なのか
- 温度の指定はあるのか
- 当て布の絵はあるのか
など、基本的なことを確認します。
アイロン台は立体的にかけることが出来るので、
足つきが便利です。
形もただの四角ではなく、
ズボンの足部分を穿かせることのできる形だととてもラクなのでオススメですね。
あとは霧吹きや当て布、スプレーのりなどを衣類によって準備したら、
適温にしたアイロンを使ってしわを伸ばしていきます。
スチームは、素材ごとに使用したりしなかったりするので覚えておきましょう。
簡単にわけると、繊維を伸ばしてシワを取るなら、
ドライでアイロンがけします。
逆にふんわりさせたい、折り目をつけたいなら、
スチームを使うのが適しているのです。
ドライに適しているもの
- 綿
- 麻
- シルク
- ポリエステル
- アクリル
- ポリウレタン
スチームに適しているもの
- ウールなどのニット
- スカートのプリーツ
- ズボンの折り目つけ
などが代表的ですが、
衣類の取り扱い絵表示に従って当て布や温度を設定しましょう。
スチームを使ったズボンのしわ伸ばしは、
「浮かし掛け」で全体のしわを伸ばした後に裾、折り目、腰回りの順で「押さえ掛け」をしていきます。
表と裏の縫い目を合わせてずれないようにしましょう。
アイロン自体を当て布で包んで使うと、
折り目をつけたい部分が見えやすくなるのでオススメです。
スカートのプリーツは、
アイロン台に穿かせた状態で回しながらかけると便利ですね。
プリーツを手で整えながら、
裾からウエストに向かって「押さえ掛け」します。
ウエスト部分を少し引っ張りながらかけましょう。
ふんわりとしたブラウスなら、
ハンガーにかけたままスチームを「浮かし掛け」するだけで十分です。
アイロンのスチームが必要な理由とは?しわ伸ばしのコツも紹介
アイロンにはドライとスチームがあります。
なぜ二つあるのかというと、
それぞれの特性を生かして使うことが効率的だからです。
ドライは、
高温の熱とアイロンがけする力によってしわを伸ばします。
一方、スチームは、
文字通り熱い蒸気をあてることで生地の風合いが戻るのです。
ドライでセーターなどのウール素材をかけると毛並みがつぶれてしまいますが、
スチームならふんわりとさせることが可能になります。
さらに、スカートのプリーツやスラックスのしわ伸ばし、
洗えないスーツなどの脱臭にも使えます。
しわ伸ばしのコツ4点
- しわ伸ばしはアイロンをすべらせるようにします。
力を入れすぎないように注意しましょう。 - アイロンがけの前にまずは手で軽くしわを伸ばしてからすると効果的です。
- アイロンを持つ手とは逆の空いた手で縫い目を引っ張りながらかけます。
- 洗濯で干す際には大きく振りさばいて、
ハンガーにかけたら襟・前立てなどをピンと引っ張りしわを伸ばして干しましょう。
以上の4点が素材に関係なくしわ伸ばしのコツとして共通していることです。
ワイシャツのアイロンがけはスチーム?ドライ?オススメはこっち!
正解はドライです。
素材が綿・麻などのしわが深くとりづらいタイプは、
霧吹きで湿らせてからドライでしわを伸ばしていきましょう。
スチームでは蒸気が細かすぎて向いていません。
難しい着物のアイロンがけの方法は?スチームは使うべき?
スチームは厳禁です。
着物といっても、正絹・木綿・ポリエステルなどさまざまな素材がありますが、
どれもドライでかけましょう。
用意するもの
- アイロン
- アイロン台
- 霧吹き
- 白い綿の当て布
着物は裏返します。
当て布はあらかじめ霧吹きで湿らせてからしわの上に置きましょう。
直接着物にかけると縮むことがあるので厳禁です。
アイロンはドライで、
強く押し当てずに布目に沿ってタテ・ヨコと小刻みに動かします。
完全に熱が冷めるまではハンガーにかけてから、収納します。
刺繍や金箔などはデリケートなので、
アイロンがけは避けます。
まとめ
アイロンがけは、正しい使用法と事前の準備で負担が減ります。
必ず取り扱い絵表示に従ってくださいね。
アイロンの絵の中にある
「高」は180~210度、
「中」は140~160度、
「低」は80~120度が目安です。
さらに下に波模様が描いてあるのは、
当て布が必要ということなので、
下の生地が見えるように白い綿100%のものがオススメです。
ワイシャツなどには向きませんが、
スーツやジャケット、ふんわりとしたブラウスなどに使えるのが、
最近話題の「衣類スチーマー」です。
ハンガーにかけたまま、衣類を伸ばして引っ張りつつ、
かけ布の上からスチーマーをすべらせるようにしていくだけで、
軽いしわや汗、タバコ、防虫剤のニオイを脱臭することもできるのです。
簡単に洗えないスーツなどは、
普段からすぐにしわを取るようにしておくと便利ですね。
アイロンがけの注意点は、素材と温度、当て布、
そしてかけ終わった後の湿気取りです。
熱が完全にひくまではクローゼットに入れずに、
ハンガーにかけたままにしておきましょう。