卵は料理のほかにもパンやスイーツなど、
さまざまな食べ物に欠かせない存在であり、
たんぱく質を中心とした、栄養価が高い優秀食材でもあります。
一方でアレルギーが出やすい食材でもあるので、
離乳食で初めてあげるとき、ママは緊張するかもしれませんね。
離乳食の卵のあげかたを把握して、安全においしく、
卵に慣れていきましょう。
離乳食初期の卵のあげかたの基本はまず、
十分加熱した卵黄から始めることです。
卵アレルギーを引き起こす原因のほとんどは卵白にあります。
なので、最初に卵黄を与え徐々に量を増やし、
問題なく食べられるようになったら、
離乳食中期頃に卵白を始めてみます。
こうして時間をかけ、少しずつ全卵を食べられるようにしていきます。
卵黄の量については、最初は耳掻き1杯程度からスタートし、
数日空けながら、2杯、3杯とゆっくりと増やしていきます。
そして卵のあげかたでほかにも大切なことは、十分な加熱です。
初めての卵黄は固ゆで卵を使います。
新鮮な卵を15分以上茹で、中までしっかりと火を通し、
茹でたらすぐに冷水で冷やして殻を剥き、卵黄を取り出します。
できるだけ卵白から離れた、卵黄の中央の部分を使うと安心ですよ。
アレルゲンが残る確率は、加熱時間・温度に比例しますので、
十分に火が通ることで、アレルギー発症のリスクを少しでも下げることができます。
このような理由から、離乳食の卵については、
卵黄をしっかり加熱して耳掻き1杯程度から試してみて、
焦らず徐々に増やしていくことが大切です。
離乳食で卵を与える間隔は?初期・中期なら1日1食までで翌日は休み!
離乳食の卵デビューはドキドキですよね。
子どもの食物アレルギーの中で最も多い食材が卵なので、
与える間隔にも注意が必要です。
卵デビューした後に、これからどれくらいの間隔で卵を与えたらいいのかと、
お悩みのママもいらっしゃいますよね。
離乳食初期・中期では、1日1食までで、翌日はお休みしましょう。
卵を食べた次の日は与えない、ということになります。
アレルギーの心配もなく、赤ちゃんがパクパク進んで食べるようになると、
つい、たくさんあげてしまいそうになりますよね。
だけど、毎日続けて食べていると栄養が偏ってしまいます。
卵はたんぱく質が豊富ですが、豆腐や白身魚、鶏ササミなど、
ほかのたんぱく質が含まれた食材も、バランス良く取り入れましょう。
それに卵を毎日続けて食べることは、
アレルギー発症の原因にもなりかねません。
離乳食初期と中期は赤ちゃんの様子を見ながら無理をせず、
最低1日は間隔を空けて食べさせるようにしましょう。
食欲がなかったり、体調がよくなかったり、
便の状態がいつもと違うといった様子がみられたら、
1日だけでなく、しばらく間隔を空けてもいいでしょう。
少しお休みして元気になったら卵を再開するなど、
赤ちゃんの健康状態に合わせながら焦らず進めてくださいね。
離乳食の卵の調理法は?固ゆでをこした卵黄を色々な食材と合わせて!
冒頭でも触れましたが、離乳食に与える卵は、
十分に加熱したものを使うことが基本です。
加熱するといっても、茹でる、炒めるなど、
卵の調理法はさまざまですよね。
こちらも冒頭でも触れたように、離乳食で最初に食べる卵は、
固ゆでの卵黄です。
調理法は、固ゆでにした卵黄をこしたものを使います。
慣れてきたらいろいろな食材と合わせて使うことも可能ですよ!
では、固ゆで卵の作り方をご説明しますね。
固ゆで卵の作り方
①鍋に卵とたっぷりの水(卵が浸るくらい)を入れ、
中火にして転がしながら茹でます。
②沸騰したら弱火にし、そのまま15分以上茹でます。
③火を止めたらすぐに冷水に入れ、殻を剥きます。
④殻を剥いたらすぐに卵黄を取り出し、卵白と分けます。
卵黄はなるべく中央部分を使って裏ごししましょう。
こした卵黄はおかゆに混ぜたり、スープに入れてアレンジすれば、
いつもとは少し違ったご飯が楽しめますよ。
特に10倍粥に卵黄を混ぜた「卵がゆ」は、
まろやかな味と黄色くて鮮やかな見た目で、
赤ちゃんも興味津々でしょう。
離乳食卵のフリージング法は?卵黄裏ごしのミモザ卵や薄焼き卵を冷凍に!
離乳食で使う卵は長めに茹でて裏ごしてからミモザ卵にしてと、
調理時間がかかりますよね。
ある程度卵を食べれるようになったら薄焼き卵も食べられますが、
毎回調理するのは面倒という方も多いです。
毎回少量の離乳食用卵を用意するのは時間がかかるので、
まとめて作ってフリージングすれば便利です!
卵黄の裏ごしミモザ卵や薄焼き卵は冷凍可能なので、
時間があるときにまとめて調理し、ストックしておきましょう。
では、離乳食用卵のフリージング方法について、
お伝えしていきますね。
裏ごしミモザ卵のフリージング
①固ゆで卵を作ったら卵黄を取り外し、
茶こしなどを使って裏ごしします。
②裏ごしした卵黄は、1食分ずつラップに包んでから密封袋に入れて、
冷凍庫で保存します。
蓋付きの小分け容器や製氷皿に入れてもOKです。
薄焼き卵のフリージング
①フライパンを熱し、薄く油を引いて薄焼き卵を作ります。
②出来上がったらよく冷ましましょう。
③冷ましたらラップに乗せ、くるくると巻いていきます。
巻いてラップに包めば、卵が破れにくくなりますよ。
④巻いたら密封袋に入れて冷凍庫で保存します。
薄焼き卵は細切りにして、錦糸卵の状態で保存しても便利です。
錦糸卵も1食分ずつラップに包み、
密封袋に入れてフリージングしましょう。
離乳食におすすめの卵(卵黄)入りベビーフードはひらめと卵のおじや!
離乳食で食べる卵は、少量の卵黄からスタートし、
様子をみながら卵白へと進めていきます。
離乳食で卵を取り入れるには、
基本的に手作りしたものと考えますが、
様々な食材に含まれています。
離乳食初期から主食として食べることができる食パンや、
ベビー用のお菓子などにも含まれていますよね。
ほかにも卵入りのベビーフードも販売されています。
ベビーフードは栄養面や食べやすさを考慮して作られていて、
そのまま食べることもできるので、
自宅でもお出かけ用ご飯としても便利ですよね。
ではさっそく、卵(卵黄)入りおすすめベビーフードをご紹介しますね!
和光堂 グーグーキッチン ひらめと卵のおじや
ベビーフードでお馴染みの和光堂から発売されている、
「ひらめと卵のおじや」は、舌でつぶせる固さに作られているので、
離乳食中期の7ヶ月頃から食べることができます。
たっぷりの野菜・ひらめ・卵黄そぼろを、やさしいカツオ昆布だしで、
お米と一緒に煮込んで作られています。
具の野菜(にんじん・大根・キャベツ)は、
国産野菜を100%使用しているので赤ちゃんにも安心です。
ひらめはほぐしてあるので、白身魚特有のパサつき感もなく、
赤ちゃんも食べやすいでしょう。
食材の大きさや固さも、赤ちゃんの成長段階に合わせて作られていて、
よく食べてくれると評判の、「グーグーキッチン」シリーズです。
レトルト製法で作られているので、
開けてからすぐに食べることが可能です。
お湯やレンジで温めてもおいしく食べられますよ。
離乳食のパン粥レシピ…ゆで卵使用のツナたまコーンパン粥が斬新!
離乳食の基本といえるお粥は、お米を煮たものが中心ですが、
慣れてきたらパンを使ったパン粥も人気です。
パン粥は、食パンやロールパンをミルクやお湯に浸したり煮込んで作りますが、
簡単に作れるので、ママにも嬉しいレシピでしょう。
そんな離乳食のパン粥にも、ゆで卵を使ったレシピがおすすめです。
全卵が食べられるようになった離乳食中期からの、
おすすめパン粥レシピをご紹介しますね!
ツナたまコーンパン粥
<材料> ※1食分
・食パン…月齢に合わせた分量で
・ツナ…5〜10gほど
・コーン…5〜10gほど
・ゆで卵…1/4個ほど
・粉ミルク…40mlほど
<作り方>
①食パンは耳を取り除き、赤ちゃんが食べやすい大きさにちぎります。
②卵は固ゆでにして細かく潰しておきます。
③器に食パン、ゆで卵、ツナ、コーンを入れたら、
お湯で溶いた粉ミルクを入れ、混ぜたら完成です。
ミルクとコーンの甘味があるので、
赤ちゃんが食べやすい卵レシピです。
ツナやゆで卵の食感が苦手な赤ちゃんでも、
パン粥に入れるとマイルドになり、食べやすくなります。
パン粥好きな赤ちゃんには特におすすめですよ。
離乳食の卵は1歳まで食べないのもあり!後期以降少しずつ増やしてみて!
大人でも子どもでも、オムライスや卵焼きなど、
一般的に卵料理好きは多いです。
離乳食では初期や中期に、卵黄から少しずつ取り入れることができます。
栄養面を考えると、卵を食べられる時期がきたら、
ママとしては積極的に食べさせていきたいですよね。
しかし、卵は焦って進める必要はありません。
1歳まで食べないのもありなんですよ。
卵は栄養価が高いですが、アレルギーを発症しやすいというリスクもあります。
摂取が早すぎると赤ちゃんの未発達な体に負担をかけ、
アレルギーを誘発してしまうことも考えられるんですね。
ですので、卵は急いで食べさせなくても大丈夫です。
1歳からスタートしても遅くはありません。
離乳食初期や中期の献立には卵を入れず、
1歳以降から給食に取り入れている保育園もあります。
卵は栄養価が高いので、食べないとなれば栄養面が大丈夫かなと、
心配するママもいるかもしれませんね。
しかし、卵に含まれるたんぱく質は、豆腐や白身魚、鶏ササミなど、
ほかの食材からも摂取できるので大丈夫ですよ。
心配ならば焦らずに、離乳食後期以降に卵黄から始めてみましょう。
少量から始めて問題がないのであれば、
少しずつ増やしていくといいですね。
離乳食の卵の量は?後期以降は1日3食トータルで1個分までにしよう!
離乳食で食べる卵は、卵黄を耳掻き1杯程度からスタートします。
赤ちゃんの様子をみながら少しずつ増やしていきますが、
1日でどれくらいの量を食べたらいいのでしょうか。
順調に進んで卵黄1個分ほど食べれるようになったら、
次に卵白を試してみます。
離乳食後期以降に食べる卵の量は、
1日3食トータルで最大1個分までにしましょう。
毎食1個までOKではありませんので、注意してくださいね。
1日3食分を合わせて最大1個です。
卵が好きな赤ちゃんは、進んでパクパク食べるでしょう。
決められた量をあげても、もっと欲しがるかもしれませんね。
心を込めて作った離乳食を、赤ちゃんがたくさん食べてくれるのは、
ママにとっては嬉しいものです。
嬉しくてつい、「もう少しあげてもいいよね!」と、
たくさん与えてしまうのはNGです。
卵をあげすぎると、赤ちゃんは消化不良を起こしてしまいます。
そうなると嘔吐や下痢をして体調を崩しかねません。
アレルギーの心配もありますが、卵の食べ過ぎも、
赤ちゃんの未発達な体にとっては負担になるんですね。
ですので、卵料理を赤ちゃんがおいしそうに食べていても、
あげすぎないよう気をつけてくださいね。
後期以降は、1日3食トータルで1個までという量を守りましょう。
まとめ
離乳食初期の卵のあげかたは、十分加熱して固ゆで卵にし、
卵黄のみを少しずつ与えます。
慣れたら徐々に卵白、全卵へと進めていきます。
離乳食初期・中期の卵をあげる間隔は、
1日1食までで翌日はお休みします。
赤ちゃんの様子を見ながら焦らず進めましょう。
卵は固ゆでの卵黄をこして、お粥やスープなど、
他の食材と合わせてもいいですね。
裏ごしミモザ卵や薄焼き卵はフリージングも可能です。
まとめて調理し冷凍すれば便利ですよ。
おすすめ卵黄入りベビーフードは、
「和光堂 グーグーキッチン ひらめと卵のおじや」です。
お粥、卵黄そぼろ、野菜、ひらめ入りです。
パン粥にも卵が合いますよ!
ゆで卵を使用した「ツナたまコーンパン粥」がおすすめです。
卵は1歳まで食べないのもありです。
焦らなくても後期以降から少しずつ増やして始めることも可能です。
離乳食後期以降の卵は、1日3食トータルで1個分までとしましょう。
食べ過ぎは消化不良を起こす原因となります。