法事に出席するとなると、マナーを身につけていることが大事ですね。
参列者として出席するなら、
まずは招いていただいたことへのお礼を言いましょう。
最初の挨拶として代表的なのは、
「本日はご法要の席にお招きいただきまして、恐縮です」といったものや、
「本日はお招きいただき恐れ入ります。ご一緒にご供養をさせていただきます」という言葉が一般的です。
そして、用意してきた香典・供物をその場でお渡ししましょう。
「どうぞご仏前にお供え下さい。」と一言添えるのが良いですね。
もし受付が用意されているなら、そちらで渡します。
基本的には、一般社会で通じる敬語を使えば問題はありません。
葬儀の時ほどはかしこまらなくても大丈夫ですが、
くだけすぎないように注意します。
大切なのは「遺族をなぐさめ、故人を追悼する」気持ちなので、
思いやりを忘れないようにしましょう。
また、着ていく服装ですが「平服」と書かれていても、
絶対に普段着で行くことはしないようにします。
これは、
「喪服ほど改まらなくてもよいが、普段着などではいけない」
といった認識をすることが大切です。
一周忌までは略礼服で、
三周忌からはダークグレーや紺といった地味な色のスーツやワンピースでも良いとされています。
では、具体的にご紹介していきましょう。
法事に参列する時に私服はNG?無難な恰好はコレ!
法事に参列する時には、普通の私服はやめましょう。
案内状に「平服でお越しください」と書かれていても、
カジュアルな普段着などで行くのはいけません。
一周忌までは、「略礼服」にするのが一般的です。
いわゆるブラックスーツ、ブラックフォーマルですね。
三周忌からは、地味なダークグレーや紺のスーツ・ワンピース・アンサンブルなどでも良いとされています。
ただし、法事の席ではいろいろと気にする人もいますし、
地域の習慣もあるので、一番無難なのは、
たとえ平服と書かれていても略礼服にしておけば間違いありません。
男性ならば、ワイシャツは白で、
ネクタイやベルト、靴下、革靴も黒にします。
女性は黒のワンピースやスーツにして、
必ず黒か肌色のストッキングを着用しましょう。
肌の露出はないように気を付けてください。
また、バッグや靴、髪をまとめる物も黒にします。
身につけてはいけない物
- 光るアクセサリーや光沢のある物
- 金の腕時計
- アニマル柄の物 (殺生をイメージさせる)
- ヒールの高い靴やサンダル、ミュールなど
- 派手な装飾がはいった物
結婚指輪や一連のパールネックレスは身につけても大丈夫です。
もしどうしても略礼服が用意できないなら、
施主に確認しておくと安心ですね。
その場合は、ダークグレーや紺のシンプルなスーツやワンピースにします。
ただし、肌の露出は避けるべきので、
夏場であってもノースリーブはやめましょう。
お子さんの場合は、学校の制服で大丈夫なので、
きちんと身に着けさせれば問題ありません。
ただ、地域によっては「平服」というと、
本当に私服で行う場合もあるようですので、
出来れば事前に確かめるのが良いですね。
法事での席順は決まってる?参列者はどこに座るべき?
法事とは、お焼香をする法要とその後の会食を合わせて呼ぶものです。
法要と会食での席順は、また違いますので注意しましょう。
お焼香をする法要では、
遺族から順に親等数の近い人から座りますので、
友人や会社の関係者の場合などは、その後ろになりますね。
逆にその後の会食では、
僧侶が上座に座り、施主以外の遺族や親族は末席に座ります。
これは、結婚披露宴と同じということになりますね。
ただし、僧侶の上座と遺族の末席という基本以外は比較的気にしない傾向もあるようです。
「順不同でけっこうですので、おかけください」と声がかかる場合もあるので、
指示があったらそれに従いましょう。
まとめ
法事の席は、葬儀の時よりはかしこまらなくても大丈夫です。
ただし、初七日や四十九日など、まだまだ時間がたっていない場合は、
遺族も落ち着いていないことがあります。
そんな時は、
「この度は突然のことで、言葉もありません」や、
「心中お察し申し上げます」
などと、いたわりの言葉を添えましょう。
一周忌以降など、遺族側が落ち着いてきた頃ならば、
「○○さんには大変お世話になりました」
「月日がたつのは早いですね」
といった言葉や、故人の楽しい思い出や人柄、業績といったことをお話すると、
お互いに和むのでおすすめです。
法事の案内状をいただいたら、
なるべく早く返信しましょう。
どうしても外せないような用事があるのでもない限りは、
出席するのが礼儀とされています。
会場には20~30分くらい前には到着しておくと、
余裕をもって挨拶できます。
もし事情により途中で退席する予定ならば、
事前に伝えておきましょう。
最後に、招かれていないのに、
こちらから勝手に出席するのはマナー違反ですのでやめましょうね。
マナーを守って遺族を思いやり、故人を追悼しましょう。