いつの間にか黄ばんでしまった衣類や、
お気に入りの服の染み抜きなど、
クリーニング店にいちいち出すのは高額だったり、
面倒だったりします。
そんな時に、重曹とクエン酸があれば、
自宅での染み抜きが可能な場合が多いですよ。
黄ばみやシミ部分にペースト状にした重曹を塗り付けて、
歯ブラシでなじませた後、
時間をおいてからクエン酸水を噴き付けると、
化学反応を起こして汚れが浮き上がるので、
その後は洗濯機で普通に洗うだけという簡単なものです。
ただし、自宅での染み抜きは自己責任ですから、
衣類の洗濯表示をしっかり確認し、
さらに目立たない場所で試してみてからをオススメします。
自宅でできる染み抜き!黄ばみ汚れにも試せる洗い方とは
Tシャツやブラウスなど、
洗濯機で洗っていてもいつのまにか襟や袖口に、
黄ばみ汚れやシミが目立つようになりますね。
よほど高額の衣類ならともかく、
日常使いのものまでクリーニングに出すのは、
コストがかかりすぎます。
そこで、便利なお掃除アイテムの重曹と、
クエン酸を使ってできる自宅での染み抜きプラス、
黄ばみ落としをご紹介しますね。
まずは、衣類の洗濯表示で「水洗い可」であることを必ず確認しましょう。
最近では昔よりも、
自宅で洗濯できるように作られている衣類が多くなりましたが、
水洗いも手洗いも不可になっている場合は、
ムリせずクリーニング店へ持ち込みましょう。
用意するもの
- ペースト状にした重曹
(重曹にぬるま湯を少しずつ混ぜて作る) - クエン酸水をスプレーボトルに詰めた物
(目安として水200mlにクエン酸小さじ一杯) - 使わない歯ブラシ
衣類の襟や袖口など黄ばみ汚れの部分に、
ペースト状にした重曹を塗り付けます。
歯ブラシを使ってなじませたら、20~30分そのまま置きます。
クエン酸水をスプレーすると、
化学反応による泡が起こり汚れを浮き上がらせるので、
後は洗濯機で普通に洗いましょう。
一方、食べこぼしなどの染み抜きは、
まず付いてしまった食べ物などをそっと取り除きます。
その上で、先ほどの手順を踏めば大体の汚れは落ちますよ。
スーツの染み抜きを自宅で!?素材によっては注意が必要
社会人に欠かせないと言ってもいいスーツですが、
これを毎回クリーニング店に出さず、
自宅で染み抜きできたらとても助かりますね。
そこで、簡単にできる自宅での染み抜き方法を、
ご紹介しましょう。
まずは、素材を確認します。
自宅での染み抜きはある程度のリスクが伴うため、
- 高額なスーツ
- ウール
- シルク
などのデリケート素材はオススメしません。
用意するもの
- 乾いたタオル
- 濡らして固く絞ったタオル
- 食器用中性洗剤を薄めたもの(コップ半分に洗剤1プッシュが目安)
食べこぼしなどはすぐに摘まんで取り除きます。
スーツを裏返して平らな場所に置き、
シミ部分に直接乾いたタオルをあてます。
濡らして固く絞ったタオルに、
薄めた食器用中性洗剤を含ませて、
シミの裏側からトントンと軽く叩きます。
ポイントはシミの周りから中心に向かうように叩き、
シミ汚れをタオルに移していくイメージです。
汚れが落ちてきたら、
濡らしたキレイなタオルで洗剤をよく拭きとり、
次に乾いたタオルで水気を取ったら終わりです。
シミは、早く処置すればするほどすぐに落ちます。
出先などでなにも用意がない場合でも、
ハンカチをあてて汚れを移しておくくらいは処置できるように、
何枚か持ち歩くと便利ですね。
変色しやすい!?簡単にできるレーヨンの染み抜き方法とは
レーヨンは、人工的にシルクに似せて作られた素材ですが、
光沢や肌触りの良さ、染色が良いなどの理由で、
幅広く使用されています。
ただし、致命的ともいえる欠点が、
「水に非常に弱く、縮む、変色しやすい」
という点でしょうか。
こういった欠点を踏まえてか、
最近では水洗い可能なレーヨンが増えてきているようです。
しかし、他の繊維との混紡ではないレーヨン100%は大変危険です。
大人の服が子供用くらいに縮んでしまうので、
自宅での染み抜きなどはやめた方が良いでしょう。
洗濯表示で、手洗い可ならば大丈夫ですが、
その際も注意が必要です。
まずは、普通の染み抜きと同じく汚れを摘まんで取り除きます。
次にたらいなどに水をはってデリケート衣類用洗剤を決められた量入れましょう。
ここからがポイントです。
手洗い可となっていても、
水で縮みやすい特性は変わらないので、
とにかく早く洗い終えることが非常に重要になるのです。
衣類を裏返してから水の中に入れて軽く押し洗いします。
この時、力を入れたりこすったりしないようにしましょう。
水を入れ替えてよくすすぎます。
ここまでで、約1~2分の内に済ませます。
乾いたタオルで押し包むようにして水気を取り、
しわを伸ばしてから干します。
トータル5分もかけません。
とにかく手早さが重要ですね。
レーヨンはふわりとしたデザインの、
薄いオシャレ着に多く使われることがほとんどです。
わざわざしっかり脱水をかけなくても、
お天気がよければ乾くので、
かるく手でタオルドライしただけで十分のようです。
まとめ
自宅での染み抜きや黄ばみ汚れには、
ペースト状にした重曹とクエン酸水の合わせ技が効果的です。
さらにスーツの染み抜きには、
食器用中性洗剤も効くことがわかりました。
変色、縮みやすいレーヨンは、手早く洗うことが一番重要ですね。
ただし、自宅での染み抜きには注意が必要です。
始める前に必ず洗濯表示を確認することと、
目立たない場所で試すの2点は必須です。
「ドライ・セキユ系」などどいった、
明らかに水洗い出来ないものはやめましょう。
高額なブランド物や思い入れがあるものも同様です。
失敗しても構わないという衣類に限り、
試すことをおススメします。
後は、お店で購入する際スタッフに、
「自宅での水洗いが可能か」聞くことも役に立ちますね。
最近はメーカーも自宅で洗濯できるように作ることが多いので、
失敗しない具体的な方法を教えてくれることがあります。
スタッフは基本的にお店の服を着て働いている都合上、
商品の特性を理解していますし、
自分ですでに何度か洗濯や染み抜きをしていることもあるので、
簡単なお手入れ法を教えてくれたりもしますよ。
身近なお掃除アイテムを利用しつつ、
大事な衣類を傷つけないように長持ちさせましょう。