ビジネスマンにとって、勝負服と言っても過言では無いのが「スーツ」ですよね。
毎日着ていると、自分自身は慣れてしまいがちですが、
周りの人やお客様は、身だしなみに関しては意外と厳しくチェックしているものです。
いくら最高級のスーツを着ていても、
そのスーツがシワシワなだけで、スーツの価値はおろか、
あなた自身の品格が下がって見えているんです。
反対に、お手頃価格で買ったスーツでも、
シワ一つないスーツを身に着けている人は、
それだけできちんとした印象を与える事が出来ます。
そのくらい、ビジネスマンにとっては印象を左右するツールです。
しかし、毎回クリーニングに出すのは大変ですし、
日々働いていると、どうしてもシワが寄ってきてしまうものですよね。
そこで今回は、敬遠されがちなお家でのスーツのアイロンかけについてご紹介していきますね!
用意するもの
まずは、必要な物を準備しましょう。
- スチーム付きのアイロン
- 霧吹き
- 当て布
以上3つです。
スーツのアイロンがけで大切になるのが、
- 適度な温度
- 水分
- 当て布
なので、この3つがあれば一先ず条件クリアです。
アイロンの温度について
アイロンにスイッチを入れましょう。
温度設定はどうしますか?
良くシワが延びるように「高温」と思った方!
スーツの素材との相性をチェックしましたか!?
実は、一概にスーツと言っても、
素材によってアイロンの設定温度も全く異なってくるんです。
ご自身のスーツの素材が何なのかを、この機会にしっかり把握しましょう。
素材別の適温は次の通りです。
- 「綿」「麻」の場合は高温(180℃~200℃)
- 「ウール」の場合は中(140℃~160℃)
- 「ナイロン」「アクリル」の場合は低(110℃~130℃)
これらの適温を必ず守ることも、
お家でのアイロンがけを成功させる大きなポイントになります。
水分を保つ
スチーム機能がしっかりしたアイロンの場合は霧吹きは必要ありませんが、
スチーム機能の無いアイロンを使用する場合は、
しっかりと水を吹きかけてからアイロンをかけましょう。
きちんと湿るくらい濡らすことで、しっかりとシワが伸びるだけでなく、
脱臭効果を得る事ができるんです。
特に男性には嬉しいポイントですよね。
※ウールの場合のみ、表面が軽く湿る程度に留めましょう。
元々ウールは水分に強くないので、素材を守るためです。
絶対に忘れてはいけない「当て布」
こちらは、絶対に忘れてはいけません!
アイロンを直接スーツに当てると、あっという間に生地が傷んでしまいますよ。
オススメの当て布としては綿100%のもの。
手ぬぐいやハンカチなど、お家にあるもので大丈夫です。
薄い色の布を当てると、下のスーツが透けて見えるのでオススメです。
アイロンを当てる順番
道具も揃い、温度もバッチリとなれば、
早速アイロンをかけていきましょう。
綺麗に仕上げる順番をジャケットからご紹介します。
- 袖
- 背中
- 前面
- 襟の下側
- 襟
この順番を守れば、最後に襟をしっかり掛けることが出来て、仕上がりに差が出ますよ!
続いてはスラックスの順番です。
- 腰回り
- 腰下
- 裾上
- 裾
この順番で、上から下に向かっておりていくと覚えておけば良いでしょう。
センターラインを付けながらの作業なので、
慣れるまでは難しいかもしれませんが、
あの綺麗なラインがご自宅で付けられたら言う事ありませんよね!
簡単にご紹介しましたが、上達への近道は、
とにかく何度も掛けて慣れることです。
順番を守って行う事で、余計なシワが付くことなく、
ポイントを抑えて綺麗に仕上がるはずですよ。
簡単にできるスーツのしわ伸ばし!アイロンを使う時はここに注意!
いくら、シワシワのスーツはみっともない!と言っても、
毎日仕事終わりにスーツにアイロンをかける元気は残っていないのが現実ですよね!?
そこで、毎日でも出来る、簡単なシワ伸ばしをご紹介します。
まずは、お風呂の蒸気を使った方法。
これが一番手軽な方法だと思います。
お湯を溜めた浴槽の上に、ハンガーに掛けたスーツを20分から30分吊っておきます。
この時、あまり長時間放置すると、蒸気の効果がなくなるだけでなく、
生地の傷みや、嫌な臭いの原因となりますので、
くれぐれも放置しすぎないように注意しましょう。
ドアを締め切り、換気扇も切っておけば、
アイロンでスチーム掛けをしたのと同じ状態になりますので、
冷めてしまう前に、シワの気になる部分は手で引っ張って伸ばし、
綺麗な形に整えて、ハンガーに掛けて乾かしましょう。
翌朝には、スーツの重みでシワも伸び、綺麗な状態になってくれていますよ。
この他にも、部分的に気になるシワがある場合は、
全部ではなく、そこだけアイロンを当てる方法が良いでしょう。
アイロンミトンを使えば、ハンガーにつるしたままでOKです。
シワが気になる部分に低めの温度のアイロンとミトンで挟んでいきましょう。
この時に注意していただきたいのが、絶対にアイロンを滑らせないことです。
アイロンを動かしてしまうと、テカリの原因になってしまいますので、
あくまで押し当てるイメージで行うようにしましょう。
難しいスーツパンツのアイロンがけ!折り目を綺麗に付ける方法を紹介
一番の難所と言える、パンツのセンターラインの部分。
こちらは、腰回りなどのシワを伸ばし終わってから取り掛かりましょう。
片方ずつ、センターラインを端にくるように置き、
アイロンを掛けてラインを付けていきます。
おおよそ、股下2センチくらいから、裾まで折り目を付けていく形になります。
最後に裾の端っこは、裏地からアイロンを掛けていけば完成です。
元のラインが多少残っている状態で行ってくださいね。
まとめ
一見難しそうなスーツのアイロン掛けですが、
慣れてしまえば、そんなに大変な作業ではありませんし、
毎日簡単にでもシワを取る習慣をつけておけば、
アイロンがけもスムーズに行えるでしょう。
綺麗なスーツで明日から好印象を与えてみませんか?