元号が変わって初めて行われる神田祭の本祭!
2019年の日程は、5月9日(木)から5月15日(水)です。
それぞれのスケジュールは、このような感じになります。
●5月9日(木)…19時~ 鳳輦神輿遷座祭(ほうれんみこし せんざさい)
神田明神に祀られている神様を、神幸祭で使うお神輿や鳳輦に遷す神事です。
雅楽をバックに、絹垣に覆われて御神霊がお神輿や鳳輦に遷されていくこの神事は、
厳粛とした空気に包まれています。
●5月10日(金)…夕刻 氏子町会神輿神霊入れ
町会のお神輿に神田明神の御霊神を遷す神事です。
おそろいの法被を着た氏子町会に人たち参列の元、厳粛に神事が執り行われます。
この日を境に、神田祭が行われる町内一帯がお祭りムード一色になるんですよ。
●5月11日(土)…終日 神幸祭(神田・日本橋・大手・丸の内・秋葉原巡行)
神田明神に祀られている神様が乗ったお神輿や鳳輦が練り歩く日です。
平安装束に身をまとった人たちや、お神輿と一緒に練り歩く山車も見どころの1つで、
まるで絵巻から飛び出してきたようですよ!
この日には同時に附け祭という町民によるバルーン山車の練り歩きもされていて、
夕方ごろに神幸祭の列と合流します。
盛り上がりあるクライマックスになるので、そこも見逃せません!
●5月12日(日)…終日 神輿宮入
町会の様々なお神輿が、神田明神に宮入する日です。
掛け声とともに迫力あるお神輿の練り歩きは、
見ているこちらも気持ちが高まってきますよ。
神田明神の宮入の時や、境内での神事が見どころですが、
秋葉原のメイン通りでも宮入を終えたお神輿で盛り上がります。
混雑がすごいので、迷子や怪我の無いようにだけ気を付けてくださいね。
●5月14日(火)…18時~ 表千家家元奉仕献茶式、明神能・幽玄の花(金剛流薪能)
献茶の儀式と、能の奉納神事です。
厳粛な雰囲気で、神幸祭や宮入神事の時とはまた違った空気を感じることができます。
●5月15日(水)…14時~ 例大祭
神田祭で最も大切なお祭りで、神職や巫女さんも正装して神事を執り行います。
巫女さんの浦安の舞の奉納の他、国の平和や氏子の幸福が祈願されます。
以上が、神田祭の日程となります。
例大祭は、日曜日にならない限り基本的に毎年5月15日に行われます。
2019年は、5月15日にされることが決定していますね。
神田祭の神輿のルートをご紹介!各コースの鑑賞ポイントも!
神田祭の目玉と言えば、なんといってもお神輿ですね!
どのルートを通るのか、確認しておきましょう。(データは2017年のものです)
時間 | 場所 |
8時 | 神田明神出発 |
10時25分~10時50分 | 平将門首塚 |
11時50分~12時10分 | 和泉公園 |
13時20分~14時20分 | 両国旧御仮屋 |
15時50分~16時10分 | 堀留児童公園 |
17時40分~18時40分 | ベルサール秋葉原 |
19時 | 神田明神到着 |
このお神輿での見どころは、なんといっても附け祭との合流!
附け祭というのは、バルーンで作られた山車を引き回す、町民の行列です。
昔話のものやアニメなど、さまざまな山車を見ることができるんですよ。
その附け祭の行列と、お神輿の行列が合流して、
全長500メートルほどの大きな列になります。
その列にいる人数は、なんと1,000人!
昔の時代の衣装を着たお神輿の行列と、
さまざまなジャンルが入り乱れる附け祭の行列が合わさると、
周囲の空気は大盛り上がり!
附け祭のチームの中にはサンバチームもいるので、まさにお祭り騒ぎなんですよ。
ちなみに、先ほど紹介したお神輿は、神田明神に祀られている神様たちのお神輿です。
実は神田祭では、このお神輿以外にも氏子町のお神輿の練り歩きがあるんです。
神田祭では、約80基ものお神輿が12の地区に分かれて神田明神へと向かっていきます。
氏子町のお神輿の見どころは、なんといっても宮入前の神田明神の鳥居前!
各地区のお神輿が順番に神田明神を出入りするのですが、
宮入待ちのお神輿や宮入終わりのお神輿などで、大盛り上がりしています。
そして、神田明神の境内も盛り上がる場所です。
境内ではお神輿の宮入の儀式を見ることができ、
鳥居前とはまた違った雰囲気を味わうことができますよ。
宮入の時間帯は、以下の通りです。(データは2017年のものです)
9時:外神田地区連合
10時30分:日本橋一地区
10時50分:岩本町・東神田地区連合
12時20分:神田中央連合
13時20分:大手・丸の内町会
13時40分:中神田十三ヶ町連合
16時:神田駅東地区連合
17時:秋葉原東部地区連合
18時:江戸神社奉賛会
※すべての地区のお神輿が、同じ日に宮入することができないので、
以下の地区は前日に宮入りしていました。(データは2017年のものです)
土曜16時30分:日本橋四地区
土曜17時30分と20時:日本橋三地区・日本橋五地区
土曜19時30分:神田駅東地区
ちなみに、鳥居前や境内では人がごった返し、人混みが凄まじいのでご注意を。
小さいお子さんがいる場合はちょっと危ないので、
次に紹介する場所で見物するようにしましょう。
その場所とは、秋葉原のメイン通り。
こちらでは、宮入を終えたお神輿が集まってきます。
大通りを埋め尽くして、盛り上がる雰囲気の中でテンションも最高潮!
秋葉原のメイン通りは広いのでお子さんも連れてきやすいですし、
家族で見て楽しむのにおすすめです。
神田祭へのアクセス方法!車と電車それぞれ詳しく教えます!
神田祭へは、車と電車でそれぞれアクセスすることができます。
車
車で神田祭に行く際は、2通りのルートがあります。
1つ目は、首都都心環状線で神田橋出口から行く方法。
2つ目は、首都5号池袋線で飯田橋出口から行く方法です。
神田橋出口からだと約6分、飯田橋出口からだと約10分で到着します。
ただ、気を付けるのは駐車場です。
神田祭が行われる神田明神には駐車場がありますが、
神田祭の時は神社の駐車場を使うことができません。
周辺の駐車場でおすすめなのは、
秋葉原UDXパーキングと秋葉原ダイビル駐車場の2か所です。
どちらも神田明神まで徒歩5分の所にあるので、便利ですよ!
・秋葉原UDXパーキング
住所:東京都千代田区外神田4丁目14-1
電話:050-3823-2692
料金:300円/30分、【24時間最大料金】(平日)2,000円、(土日祝)3,000円
収容台数:800台
営業時間:24時間
・秋葉原ダイビル駐車場
住所:東京都千代田区外神田1-18-13
電話:03-5289-0289
料金:300円/30分、【24時間最大料金】(平日)2,000円、(土日祝)3,000円
収容台数:112台
営業時間:7時~23時
電車
電車でのアクセスの場合は、JRと東京メトロから行くことができます。
・JR
中央線・総武線 御茶ノ水駅、聖橋口から徒歩5分
京浜東北線・山手線 秋葉原駅、電気街口から徒歩7分
・東京メトロ
丸の内線 御茶ノ水駅、1番口から徒歩5分
千代田線 新御茶ノ水駅、B1出入口から徒歩5分
銀座線 末広町駅から徒歩5分
日比谷線 秋葉原駅から徒歩7分
神田祭2019の交通規制情報!通行止めになる場所や時間をチェック!
神田祭では、お神輿が練り歩く時間帯に交通規制が敷かれます。
ルートによるものなので、はっきりとしたことは言えませんが、
例年、神田・秋葉原・日本橋・中央通り・神田明神通りなどの場所で車の通行止めが行われています。
お神輿の練り歩きの時間帯は、神田明神のお神輿が8時から19時、
氏子町のお神輿が大体8時30分から18時ぐらいとなっています。
また、土曜日にも氏子町のお神輿が神田明神に宮入りするので、
16時30分から20時あたりも交通規制が敷かれる可能性が高いです。
神田祭2019は本祭の年!見どころをたっぷりご紹介します!
神田祭は2年に1度、奇数年が本祭となります。
つまり、2019年は神田祭が大盛り上がりする本祭の年なんです!
元号が変わって初めて行われる神田祭の見どころを、確認しておきましょう!
●神幸祭
神田祭で絶対に見逃してはいけないのが、この神幸祭です。
神幸祭というのは、神田明神に祀られている3柱の神様のお神輿の練り歩きです。
3基のお神輿を中心に、平安装束に身をまとった人たちや、
さまざまな山車も列をなして様々な場所を進んでいきます。
その様子は、まさに時代絵巻から現代に飛び出したよう!
掛け声の中お神輿が進むのではなく、厳粛な雰囲気でお神輿を進めていくので、
普段見るお神輿とはまた違った空気を味わうことができます。
その様子だけでもなかなか興味深いのですが、神幸祭が盛り上がるのは夕方から。
というのも、神幸祭と同じように「附け祭」というのが行われているんです。
こちらは町民たちによるバルーン山車の練り歩きで、
昔話やアニメなど、さまざまな山車を見ることができます。
その附け祭の列と神幸祭の列が、16時ごろ日本橋三越本店前で合流します。
2つの列が合わさると、全長約500メートルの大行列になり、
練り歩く人数はなんと1,000人!
そこから神田明神までは大盛り上がり!
附け祭にはサンバチームも参加しているので、まさにお祭り騒ぎの中を進んでいきます。
歴史的なお神輿の列と、さまざまな作品が入り乱れる附け祭のコラボは必見ですよ。
●氏子町神輿の宮入
神田祭ではもう1種類お神輿があります。
それが、氏子町のお神輿です。
神幸祭と同じ日(一部は前日)に、神田明神に12の地区からお神輿が宮入しにやってきます。
お神輿の数は、なんと約80基!
こちらのお神輿は様々な掛け声入り乱れる中で行われるので、
テンション高く大盛り上がりで楽しむことができます。
それぞれのお神輿は、大体9時ごろから順番に宮入りしてきます。
鳥居前では順番待ちや入れ替えなどで盛り上がり、
境内では宮入の儀式でまた違った空気を感じることができます。
ですが、神田明神の鳥居前や境内では多くの人が集まって人混みが激しくなるので、
人混みが苦手な方や小さい子供を連れての見物は避けたほうが良いです。
秋葉原のメイン通りでも、宮入を終えたお神輿が集まって盛り上がります。
こちらは広い通りで行われるので、
子供連れや人混みが苦手な方でも比較的見やすいのでおすすめですよ。
神田祭の屋台(露店)の場所は?人気のグルメは?
お祭りといえば屋台グルメは外せませんね!
神田祭の屋台は、神田明神をぐるっと取り囲むように出店されています。
お祭りグルメはもちろん、射的などのゲーム屋台もありますよ。
神田祭で出ている屋台グルメは、お祭りの定番物が中心にそろっています。
大体100以上もの屋台が出店していますが、注目したいグルメとしては2つ!
大阪のネギ焼
ネギが中心のお好み焼きに、すじ煮込みがかかった一品です。
すじ煮込みというのは、牛すじ肉を甘辛く煮込んだ、関西発祥のグルメなんですよ。
ボリューム満点で食べ応えも抜群!
ゴロゴロとしたすじ肉の食感がたまりません!
肉巻きもちもち棒
ここ近年注目されている屋台グルメです。
つぶつぶ感が残るくらい潰したお米に、豚のバラ肉などのお肉が巻かれたものです。
「普通の屋台グルメじゃ物足りない!」
「何か真新しいものを食べてみたい!」
というときにおすすめの一品です!
お肉のジューシーさとお米のモチモチ感がいい塩梅…
シンプルながらもおなかを満足させることができますよ。
この他にも、トルネードポテトやアユの塩焼きなども、過去には出店していました。
屋台グルメを食べつつ、お祭りを楽しんじゃいましょう!
境内では神田祭のグッズも販売!どんなグッズが手に入るの?
神田祭では、神田明神境内にてグッズの販売もあります。
グッズの中には、その年限定のデザインで販売されているものもあるんですよ。
手に入るグッズは以下の通りです。
・神田祭ガイドブック
日程やお神輿など、神田祭についての情報が載っているガイドブックです。
・神田祭Tシャツ
神田祭の文字や絵がプリントされたTシャツです。
2017年では青や白、ピンクなど全5色の種類が販売されていました。
・神田祭手ぬぐい
その年限定の絵柄の手ぬぐいとなっています。
・神田祭根付御守
千社札風のお守りで、青と赤の2種類です。
・神田祭竹製うちわ
こちらも手ぬぐい同様、その年限定のうちわとなっています。
・神田祭タオル
こちらもその年限定のデザインのタオルです。
・首掛御守
お神輿を担ぐとき、担ぎ手さんが首にかけるお守りです。
・拍子木御守
ミニチュア版の拍子木がお守りになったものです。
・神田祭子供用半纏
お祭りならではの紫色の半纏です。
サイズは2種類あります。
首掛御守や、子供の場合は子供用半纏を身に付ければ、
お祭りの仲間入りになった気分になれますね!
そのほかにも、神田祭のお土産としてぴったりの商品ばかりです。
また、過去にはこの他に扇子や記念切手を販売していたこともありました。
手ぬぐいやうちわ、タオルは年によってデザインが変わります。
どれも普段使いのできるものでもあるので、1つは購入しておきたいところですね。
神田祭は雨の場合中止になる?雨天決行の決断はいつ?
神田祭は基本的に雨でも行事が行われます。
前回の本祭であった2017年の神田祭では雨が降っていましたが、
中止することなく神幸祭などの神事が行われていました。
なので、雨になっていても安心して神田祭に行くことができます。
ただ、もしも土砂降りとかで「これはさすがに神田祭をしないんじゃないか…?」
と判断に困ることがあったら、神田明神の方に連絡して確認しましょう。
(神田明神問い合わせ先→03-3254-0753)
神田祭は大勢の人が集まってくるので、大変混雑します。
雨の日といえども、お神輿の宮入を見るために集まってくる人はたくさんいます。
雨が降っていると傘が必要となりますが、人混みの中で傘をさすのは大変危険です。
できれば雨合羽などで神田祭に行くと、両手も空きますしおすすめですよ。
また、足元も悪くなるので、
天気が良い時よりも怪我の無いように気を付けるようにしましょう。
楽しいお祭りも、ケガなどのトラブルがあったら台無しですからね…。
今や大祭となった神田祭!その深い歴史を知っていますか?
京都の祇園祭や大阪の天神祭りとともに、日本の三大祭りと言われている神田祭。
その歴史を知れば、さらに神田祭の興味深さを感じることができます。
実は神田祭の起源については不明となっていますが、
大祭が行われるようになったのが江戸時代からと伝わっています。
徳川家康は、上杉景勝との戦いや関ヶ原の戦いの際に、
神田明神に勝利祈願をしていました。
そして、9月15日の祭礼の日に天下統一を果たしています。
このことから、徳川家康は神田明神や神田祭を大切にし、
神田祭が活性化することとなったのです。
ちなみに、当時は「天下祭」と呼ばれていたんですよ。
このころは山車が中心となっていて、豪華な山車が40本前後も見ることができました。
しかし、明治時代の近代化により、山車が衰退しお神輿が行われるようになります。
ちなみに、明治のころから神田祭は、
台風や疫病などの関係で9月から5月に変わりました。
大正時代には関東大震災によって神田明神にも被害が出てしまい、
しばらく神田祭が行われないこともありました。
そして1952年に本格的に神田祭が再開されるようになり、
平成になると江戸時代に行われていた附け祭も復活しました。
【神田祭 基本情報】
場所:神田明神
住所:東京都千代田区外神田2-16-2
電話:03-3254-0753