住宅ローンを組む場合には年齢制限があるのをご存じでしょうか。
一般に20歳以上で70歳以下とされています。
さらに、住宅ローンの完済が原則満80歳以下となるような条件となります。
住宅ローンを組む場合には、「団信」に加入する必要があります。
団信とは、団体信用生命保険の略で、生命保険のひとつです。
加入条件は、一般の生命保険よりはやさしいとされています。
しかし、持病や既往歴によっては加入できない場合もあります。
50歳で住宅ローンを組むのは、決して不可能ではありません。
ただし、かなり厳しくなるのも事実です。
その理由のひとつが、団信に加入できないから、というものです。
住宅ローンを組むには、原則として団信に加入しなければなりません。
高齢になると、何らかの持病や既往歴があるものです。
先の長い返済に向けて、金融機関が気にするのも無理はありません。
それでは、団信に加入できない人は住宅ローンを組めないのでしょうか。
いえ、団信に加入しなくても住宅ローンを組むことは可能です。
このような場合、次の2つの方法があります。
フラット35
フラット35は、団信に加入する必要はありません。
そのため、健康状態に不安がある人でも、住宅ローンは組めます。
ただし、80歳までに完済しなければなりません。
団信に加入していないので、返済期間中の万一のことも考慮すべきです。
そのためにも、団信に代わる民間の生命保険に加入するといいでしょう。
親子リレーローン
文字通り、親子2世代でローンを組むというものです。
この場合、子が団信に加入すれば借り入れることができます。
借入期間を長くできる、というメリットもあります。
二世帯住宅として住宅を購入する場合には、おススメの方法です。
住宅ローンに対しては、年齢的な問題以外にも不安はあります。
- 息子がいて奨学金を借りている場合はどうなるのか。
- 過去に借入金の滞納歴がある場合、住宅ローンは組めるのか。
- 時期的に審査が厳しくなるようなことはあるのか。
以下にこの3つについて紹介します。
住宅ローン審査で息子が返済型奨学金をもらっていると不利になる!?
息子が奨学金をもらっていると、住宅ローンが組めないのでしょうか。
結論を言うと、必ずしも審査に通らない、というわけではありません。
しかし、審査が厳しくなるのは事実のようです。
奨学金に限らず、ほかに借入金があると、どうなるでしょうか。
毎月返済できる金額が、その分少なくなってしまいますよね。
仮に奨学金の返済を滞納したことがある人の場合は、かなり厳しくなります。
これは、いくら年収が多い人でも同じことがいえます。
金融機関は、信用ということを第一に考えます。
「滞納」ということは、とても悪い印象を与えることになるのです。
ほかの借り入れで滞納するのだから、住宅ローンも滞納するかもしれない。
そのように金融機関に捉えられてしまいます。
お金を借りるのは構いませんが、滞納は絶対に避けたいものです。
滞納履歴が消えるのを待て?住宅ローン審査は延滞歴があっても通る?
以上のように、滞納歴があると、住宅ローンの審査はまず通りません。
金融機関からの借入金の返済を滞納した場合、履歴として残ります。
滞納履歴は、信用情報として全金融機関が共有します。
では、滞納履歴はいつまで残るのでしょうか。
奨学金の滞納履歴は、5年間残るとされています。
そのため、5年後に滞納履歴が消えてから住宅ローンを組むべきでしょう。
ただし、この「5年後」という意味に注意しましょう。
滞納した時期から5年後、という意味ではありません。
滞納したことのある奨学金の返済を終えてから5年後、という意味です。
滞納履歴を知りたい場合には、次の3つの情報機関に問い合わせましょう。
① CIC
② JCC
③ KSC
銀行などの金融機関も、この3つの情報をもとに、審査をおこなっています。
ですので、住宅ローンを組む前には、確認をしておくと安心です。
住宅ローンの審査が甘くなるタイミングは繁忙期の2・3月なの?
住宅ローンでは、2・3月が繁忙期とされています。
これは、4月からの新年度に備えて、住宅の需要が増えるためです。
それでは、この時期には住宅ローンの審査が甘くなるのでしょうか。
確かに、住宅ローンの審査の合否は、時期によっても左右されるようです。
繁忙期と住宅ローンの審査との関係も、よく言われています。
これには、金融機関によって2通りの考え方があります。
① 繁忙期の場合には、応募が多いために、むしろ審査が厳しくなる
② 逆に、多くの金融機関が3月に決算を迎えるため、審査が甘くなる
つまり、確かに繁忙期には審査が甘くなるかもしれません。
しかし、逆に厳しくなって、審査に落ちるケースもあります。
そのため、繁忙期で審査に落ちた場合には、閑散期に応募してみましょう。
まとめ
50歳でも住宅ローンの審査に通ることは可能です。
ちょうど子育ても一段落するくらいの年齢ですよね。
比較的収入には余裕があるものの、残りの人生も考える必要があります。
無理のない返済計画を立てて臨みたいものです。