離乳食の献立は、栄養バランスを考えながらメニューを決めていきます。
炭水化物、ビタミン、ミネラル、タンパク質がしっかり摂れるように、
考えて作ることが大切ですね。
豆腐や卵、白身魚などに含まれているタンパク質は、
離乳食後期にも重要な栄養素なので、目安の摂取量を守り、
しっかりと取り入れていきましょう。
離乳食後期に必要な、1日あたりのタンパク質の目安の摂取量は、
魚・肉は15g、豆腐は45g、卵は全卵で1/2個です。
ほかにも、ヨーグルトは80g、きな粉は10g、納豆は18gになります。
タンパク質が含まれた食材を使った美味しい人気レシピは、
次のとおりです。
豆腐を使ったレシピ
・お豆腐おやき
・豆腐の野菜あんかけ
・和風麻婆豆腐
魚を使ったレシピ
・サバごはん
・鯖バーグ
鶏肉を使ったレシピ
・鶏もも肉のストック
・アスパラクリームシチュー風
それでは、タンパク質が含まれた食材を使ったレシピや、
目安の摂取量について詳しくみていきましょう!
離乳食後期に取り入れやすい豆腐!一日の摂取量で作る簡単レシピ!
豆腐は離乳食初期の後半から食べられるようになります。
離乳食後期になると少しずつ量が増えてきます。
柔らかくて食べやすくアレンジもしやすいので、
離乳食後期にも豆腐は取り入れやすい食材の一つです。
冒頭でも触れましたが、離乳食後期の、
一日あたりの豆腐の摂取量の目安は45gです。
そんな栄養たっぷりの豆腐を使って、
簡単に作れるレシピをご紹介しますね!
お豆腐おやき
<材料> ※1食分
・薄力粉…20g
・ベーキングパウダー…小さじ1/4
・砂糖…小さじ1/4
・絹ごし豆腐…50g
・サラダ油…小さじ1/2
<作り方>
①絹ごし豆腐をボウルに入れ、
すり潰してなめらかなペースト状にします。
②薄力粉とベーキングパウダーを別のボウルにふるい入れます。
砂糖とすり潰した絹ごし豆腐を加え、スプーンで混ぜ合わせます。
③フライパンを中火で熱し、サラダ油をひき、
キッチンペーパーで薄くのばします。
④混ぜ合わせた材料を薄く伸ばして焼きます。
両面に焼き色が付いて、中まで火が通ったら完成です。
食べやすい大きさにカットし器に盛り付けましょう。
豆腐の野菜あんかけ
<材料> ※1食分
・絹豆腐…20g
・ミックス野菜(キャベツ・人参・玉ねぎ)…15g
・野菜スープ…大さじ1
・水溶き片栗粉…小さじ1/3
<作り方>
①キャベツ・人参・玉ねぎを細かく切り、柔らかくなるまで茹で、
混ぜてミックス野菜を作ります。
茹で汁は野菜スープとして使います。
②鍋に野菜スープとミックス野菜を入れて煮込んだら、
水溶き片栗粉でとろみをつけます。
③絹ごし豆腐は電子レンジで約20秒加熱し、
とろみがついた野菜あんかけをかけて完成です。
硬いけれど栄養満点!離乳食後期の木綿豆腐の食べやすいメニュー!
豆腐は木綿豆腐や絹ごし豆腐、高野豆腐など種類もさまざまですが、
離乳食では滑らかな絹ごし豆腐からスタートします。
滑らかでつるんとした絹ごし豆腐と違って、
少し硬さがあって濃厚な木綿豆腐は、
絹ごし豆腐よりも栄養価が高いといわれています。
離乳食後期には木綿豆腐を使ったレシピも増えてきます。
そこで栄養満点な木綿豆腐を使った、
離乳食後期に食べやすいメニューをご紹介していきますね!
和風麻婆豆腐
<材料> ※製氷皿の氷10個分
・とりひき肉…100g
・玉ねぎ…1/2玉
・にんじん…1/2本
・ベビー用和風だし…5g
・水…400cc
・片栗粉…大さじ2
・しょうゆ…小さじ1
・木綿豆腐…20g
<作り方>
①鍋に水200ccを入れて、鶏ひき肉を入れてほぐします。
②鍋を火にかけ沸騰させ、鶏ひき肉に3分以上火を通します。
③火がしっかり通ったら、一旦火を止めます。
鶏ひき肉の茹で汁は、だしとして使うので、
しっかりとアクを取っておきましょう。
④玉ねぎとにんじんはみじん切りにし、
耐熱容器に入れて少し水を足し、電子レンジで約2分加熱します。
玉ねぎが半透明になったらOKです。
⑤加熱した玉ねぎとにんじんを鶏ひき肉を茹でた鍋に入れ、
残りの水200ccを入れて火にかけます。
⑥沸騰後中火にし、和風だしとしょうゆを入れて約5分煮ます。
⑦火を一度止めて水溶き片栗粉を入れて、弱火でかき混ぜ、
とろみがついたら麻婆が完成です。
⑧豆腐は食べやすい大きさに切り、キッチンペーパーに包み、
電子レンジで約40秒加熱します。
⑨器に豆腐を入れて、麻婆をかけたら完成です。
製氷皿に入れて冷凍保存も可能ですよ!
離乳食後期の大切な魚!1週間の摂取量の目安と魚メインの献立の作り方!
タンパク質が豊富な魚ですが、離乳食後期にも大切な食材です。
冒頭でもお伝えしましたが、離乳食後期の魚の摂取量の目安は、
1日約15gです。
なので、1週間では約105gが摂取量の目安になります。
ほかにも肉や豆腐、卵などを一緒に食べる場合は、
魚の量を減らしてタンパク質の量を調整します。
魚をメインとした献立の作り方についてお伝えしていきますね。
魚をメインで献立を考える場合、先に魚レシピを考え、
次にごはんやうどん、パスタなどの主食を決めれば、
献立を作りやすくなります。
魚のみ、あるいは豆腐や野菜と組み合わせたおかずなら、
主食はご飯が合うでしょう。
うどんやパスタと組み合わせたレシピもいいですね。
魚や野菜を入れた煮込みうどんや、
魚と野菜などと和えたパスタなどは、
炭水化物、タンパク質、ビタミンなどが一食で栄養が補えます。
魚と豆腐を一緒に食べるなら量を半分ずつにするなど、
タンパク質を含む、ほかの食材の量も考えながら献立を決めましょう。
離乳食後期に匂いも心配なさば!我が子も食べやすいおすすめメニュー!
魚の中でも人気の高いさばは、塩焼き、さばの味噌煮など、
大人にも子供にも人気があります。
さばは青魚なので、匂いやアレルギーの心配もありますので、
離乳食では後期からOKとなります。
では、離乳食後期の子でも食べやすい、
さばのおすすめメニューをご紹介しますね!
サバごはん
<材料> ※1食分
・さば…20g
・青ねぎ…10g
・すりごま…小さじ1
・水…大さじ2
・ベビー用だし…小さじ1弱
・お粥…1食分
<作り方>
①サバ20gに熱湯をかけ臭みを取ります。
臭みを取ったら電子レンジ500wで30秒温めます。
中までしっかり火が通ったのを確認してください。
②青ねぎは細かく刻み軽く茹でます。
普通のねぎの青い部分でもOKです。
③お粥にさば・ねぎ・水大さじ2・ベビー用だし小さじ1弱を入れて、
よく混ぜます。
④電子レンジ500wで30秒加熱したら完成です。
鯖バーグ
<材料>
・さば…水煮缶1缶(150~190g)
・豆腐…さばと同じくらいの量
・卵…1個
・パン粉…半カップ弱
・かつお節…小1袋
・ひじき(お好みで) …適量
<作り方>
①豆腐は水切りをしておき、お好みでひじきを入れる場合は、
水で戻しておきます。
②ボウルに材料を全て入れ、均一になるまでよく混ぜます。
③よく混ぜたら食べやすい大きさに形成し、フライパンに並べます。
④フライパンに蓋をして、中火〜弱火で両面蒸し焼きにし、
よく焼けたら完成です。
離乳食後期の鶏もも肉!1パック使い切りオススメ作り置きメニュー!
鶏肉は脂肪分が少ないため、離乳食中期から食べることができます。
ササミや挽肉からスタートし、鶏もも肉・胸肉は、
離乳食後期から食べることができます。
柔らかい鶏もも肉は、1パックを使って、
作り置きしておけば助かりますよ。
離乳食後期にオススメの、鶏もも肉作り置きメニューをご紹介しますね!
鶏もも肉のストック
<材料> ※鶏もも肉1枚分
・鶏もも肉…1枚
・長ネギの青い部分…1本分
・生姜(薄くスライス)…1〜2枚
・にんにく…1片
・酒…大さじ2〜3
・片栗粉…小さじ1〜2
<作り方>
①鍋に鶏もも肉、長ネギの青い部分、生姜、にんにくを入れ、
食材が浸るくらいの水を加え、酒をひと回しして蓋をし、
強火で煮込みます。
②鍋が沸騰したら弱火〜中火で約40〜50分茹でます。
③鶏もも肉を取り出し、皮を取り除いて端から刻んでいきます。
包丁を入れると、ほろほろと崩れるほど柔らかくなっていますよ。
④刻んだ鶏もも肉を鍋に入れ、茹で汁をたっぷり加え、火にかけます。
⑤最後に水溶き片栗粉を入れてとろみをつけます。
冷めたら製氷皿などに入れ、冷凍保存します。
片栗粉でコーティングされるので、冷凍してもパサつきません。
アスパラクリームシチュー風
<材料> ※8食分
・鶏もも肉(皮、脂を除く)…120g
・アスパラガス…80g
・白ネギ…40g
・じゃがいも…60g
・にんじん…60g
・小麦粉…大さじ1 と1/2
・水…120cc
・牛乳…60cc
・ベビー用野菜スープだし…小さじ4
<作り方>
①アスパラは細かく切り、柔らかく茹でておきます。
②小鍋にサラダ油を熱し、余分な油をペーパーで拭き取り、
細かく切った鶏もも肉、じゃがいも、にんじんを炒めます。
③炒めたら小麦粉を加えてよく混ぜ、
水を加えて材料が柔らかくなるまで煮ます。
材料が柔らかくなったらアスパラを加えてさらに煮ます。
④最後にベビー用野菜スープだしを加えよく混ぜ、
牛乳を加えて少し煮出したら完成です。
製氷皿や保存容器に入れて冷凍可能です。
調味料も気になる!離乳食後期の味噌や砂糖の目安量が知りたい!
離乳食後期になると風味づけ程度ですが、
味付けが可能になりますので、
調味料を少しずつ使えるようになります。
初めての味付けは、ごく少量のしょうゆと味噌からスタートします。
砂糖も離乳食後期から使うことができますが、
こちらもごく少量からですね。
離乳食後期の気になる調味料の1食あたりの目安量ですが、
味噌は0.5g(小さじ1/3)までです。
しょうゆも同じ量ですね。
砂糖は1g(小さじ1/4)までとなります。
味噌やしょうゆは塩分が多く含まれているので、
離乳食に使う場合は、1〜2滴の風味づけ程度にしましょう。
また、同時に使うのは避けた方がいいですね。
味噌は、大人用の味噌汁の上澄みを薄めるところからスタートするのがおすすめです。
砂糖もごく少量を心がけ、なるべく食材本来の甘味を大切にしましょう。
砂糖の代わりにさつまいも、かぼちゃ、バナナなど、
甘味のある食材を使ってもいいですね。
離乳食後期になっても手づかみしない!掴みやすいおすすめご飯の作り方!
離乳食後期頃になると、食べ物に興味を持ち、
手づかみを始める赤ちゃんが多いです。
しかし、離乳食後期に入って様子を見ていても、
なかなか手づかみしない子もいるでしょう。
手づかみしない赤ちゃんには、
掴みやすいご飯を作ってあげましょう。
ポイントは、持ちやすいサイズに切ることです。
掴みやすいおすすめご飯の作り方をお伝えしていきますね。
ママやパパも一緒に食べると興味を示すかもしれません!
手づかみ蒸しパン
<材料> ※容器1個分
・薄力粉…80g
・ベーキングパウダー…小さじ1
・砂糖…1g
・粉ミルクを溶いた状態(または牛乳)…100g
<作り方>
①電子レンジ使用可能な容器(22×12cmほど)に、薄力粉、
ベーキングパウダー、砂糖を入れて混ぜ、
更にミルクを入れて混ぜます。
②電子レンジ600wで約3分30秒加熱します。
つまようじ等で刺してみて、生地がくっつかなければOKです。
③赤ちゃんが持ちやすい大きさにカットしたら完成です。
りんごやかぼちゃなどを細かく切って混ぜても美味しいですよ!
まとめ
タンパク質は離乳食後期にも重要な栄養素です。
1日あたりのタンパク質の摂取量の目安は、魚・肉は15g、豆腐は45g、
卵は全卵で1/2個です。
豆腐は離乳食でも取り入れやすい食材です。
豆腐を使ったおすすめ簡単レシピは、
「豆腐おやき」、「豆腐の野菜あんかけ」です。
木綿豆腐は硬めですが栄養価が高いです。
離乳食後期は、「和風麻婆豆腐」がおすすめです。
離乳食後期の魚の1週間の摂取量目安は約105gです。
メインの魚、次に主食のご飯などを考えて献立を作ります。
人気の魚さばは、後期から食べられます。
食べやすいおすすめメニューは、「さばごはん」、「鯖バーグ」です。
鶏もも肉も後期からOKなので、多めに作り置きしておくと便利です。
「鶏もも肉のストック」、「アスパラクリームシチュー風」がおすすめです。
調味料の1食あたりの目安量は、
味噌は0.5g(小さじ1/3)まで、
砂糖は1g(小さじ1/4)までです。
手づかみしない子には、「手づかみ蒸しパン」がおすすめです。
ポイントは持ちやすいサイズに切ることです。