離乳食の初期~中期は味付けは必要ありません。
食材そのものの味を知ることが大切ですし、
濃い味に慣れてしまっては健康にも悪いですよね。
なので、初期~中期はだしを使って風味付けするだけで十分です。
ではいつから味付け可能になるのかということですが、
離乳食後期からになります。
そして味付けに欠かせない調味料は、
いつから使えるのか気になりますよね。
調味料も離乳食後期から使用できます。
月齢ですと9~11ヶ月頃からですね。
しかし、調味料は大人と同じ分量と考えてはいけません。
離乳食に使う場合は「ほんの少し」が基本です。
もし赤ちゃんが調味料無しでも食べているのであれば、
無理して使う必要はないでしょう。
カツオだしや昆布だしで風味付けするだけでも、
おいしく食べられます。
調味料を入れる場合は、少し味に変化を付けるといった意味で、
少量にしましょう。
そして調味料を使うなら、最初はしょう油と味噌がおすすめです。
離乳食後期の1食分あたりに使うしょう油の量は最大0.5ml、
味噌の量は最大0.5gが目安です。
しょう油と味噌両方使いたい場合は、
足して最大0.5gになるように調整しましょう。
測るのが難しいくらい少量なので、しょう油なら1~2滴、
味噌なら小豆一粒くらいの大きさと考えるといいですよ。
このように離乳食後期から調味料での味付けはスタートできますが、
分量が多くならないように気を付けながら始めてみてくださいね。
離乳食にそばは早いかも…うどんならだしを取って美味しく食べられる!
温かくても冷たくても美味しいおそばですが、
離乳食で食べるには早いかもしれません。
なぜなら、そばアレルギーを発症する可能性もあるからです。
そばアレルギーは年齢関係なく発症することがありますが、
呼吸困難や意識障害といった重篤な症状が出る危険性もあります。
そばにチャレンジするのであれば、1歳半頃を目安に、
ほんの1㎝くらい食べさせてみる、そば湯を少量飲ませてみる、
といった感じでごく少量から試してみましょう。
離乳食中はそばよりうどんがベストですね。
うどんは離乳食でも人気の食材の一つです。
だしを取るだけで美味しく食べられます。
離乳食初期から食べられる食材なので、ほとんどの赤ちゃんは、
うどんを食べたことがあるのではないでしょうか。
たっぷりと茹でて柔らかくし、中期からは細かく刻んで煮込んだものを食べることができます。
細かくカットされて食塩が入っていない、
離乳食用のうどんも販売されていますよ。
うどんのつゆは、かつおだし・昆布だしを取って作ることができます。
しょうゆなどで味付けしなくても、美味しく食べられますよ。
では、離乳食に使えるだしの作り方をご紹介しますね。
【かつお昆布だし】
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<材料>
・昆布…2g
・かつお節…4~6g(小袋1袋分)
・水…200ml
<作り方>
①濡れたふきんで昆布を軽く拭き取ります。
②鍋に水と昆布を入れて20~60分置きます。
夏場は冷蔵庫で置いておきます。
③弱火で火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出し、かつお節を入れます。
④沸騰後弱火にし、3分煮出します。
⑤かつお節が沈んでから、ザルにキッチンペーパーを置いて、
こして完成です。
離乳食ににんにくは匂いがきついかも…代替になる調味料が知りたい!
パスタや餃子などに欠かせない「にんにく」は、
食欲もそそりますが、独特の匂いが特徴です。
離乳食に使っても大丈夫なのか不安になるママも多いでしょう。
にんにくは、肉や魚の臭い取りや、風味付け程度として、
離乳食後期から使える食材ですが、
赤ちゃんにとっては匂いがきついかもしれません。
ですので、離乳食に積極的に使用したい食材とはいえませんよね。
何かにんにくの代替になる調味料はあるのでしょうか。
にんにくの代わりになる調味料は、
生姜やニラ、玉ねぎなどといわれています。
しかし、赤ちゃんが安心して食べられる食材を考えれば、
刺激のある生姜は、にんにく同様に避けた方が良いでしょう。
離乳食から食べられてにんにくの代替できる食材は、
ニラと玉ねぎがおすすめです。
ニラも独特の匂いがあるので、気になるという方は、
玉ねぎを使うようにしてください。
玉ねぎは生ではなく、必ず加熱して調理しましょう。
茹でてペースト状にすれば、冷凍保存も可能ですよ。
にんにくの代替として、味付けのアクセントにも活躍してくれるでしょう。
色んなアレンジ可能!ふりかけデビューもまずはママの手作りが安心!
ふりかけはご飯に掛けたり、おにぎりにしたりと、
子どもから大人まで人気ですよね。
ふりかけは色んなアレンジが可能なので、離乳食にもおすすめです。
市販のふりかけも美味しいものがたくさんありますが、
ふりかけデビューはママの手作りが安心でしょう。
そこで、小松菜やしらすが入った、
離乳食にオススメの手作りレシピをご紹介しますね。
カルシウムたっぷりの栄養満点な手作りふりかけです。
冷凍保存もできるので、多めに作ってストックしておけば、
ご飯に混ぜたりおにぎりにしたりと、すぐに使えて便利ですよ!
【ソフトふりかけ】
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<材料>
・小松菜…2束(約100g)
・しらす…適量 ※塩分が心配な方は塩抜きしましょう。
・ごま油…適量
・みりん…小さじ1
・白いりごま…小さじ1
・かつお節…適量
<作り方>
①小松菜をみじん切りにします。
②フライパンにゴマ油を入れて熱し、小松菜とみりんを入れ、
水分がほぼ無くなるまで炒めます。
③白いりごま、しらす、かつお節を入れて軽く炒め、
馴染ませたら完成です。
お好みでしょう油を1滴ほど垂らしてもOKです。
離乳食に油は使って大丈夫!?1日の摂取量の目安をグラムで確認!
炒め物や揚げ物やサラダなど、
油は日々の料理に欠かせない食品です。
このように、大人にとっては料理に欠かせない油ですが、
離乳食に使っても大丈夫なのかと、
気になるママも多いかと思います。
基本的に油を使えるようになる時期は、
離乳食後期からとなります。
それでも、必要なければなるべく使わない方がいい食品といえるでしょう。
なぜなら、肉や魚、卵や大豆などの食品にも脂質が含まれており、
日頃から離乳食で摂取しているからです。
油の1日の摂取量の目安は、離乳食後期なら2gまで、
離乳食完了期なら3gまでです。
ちなみに油といっても種類はさまざまですよね。
離乳食におすすめの油は、「オリーブオイル」です。
オリーブオイルは母乳に含まれている、
オレイン酸という成分が入っています。
もちろん、多く摂取しすぎることはNGですが、
風味付けに少しプラスしたいときなどに使用するのがいいでしょう。
ほかにも、こめ油、なたね油、ゴマ油も離乳食におすすめです。
ただし、ゴマアレルギーがある赤ちゃんは、
ゴマ油は避けてくださいね!
また、離乳食におすすめできない油は、サラダ油やマーガリンです。
これらは、高温で化学処理されている油で、
トランス脂肪酸が含まれています。
摂取しすぎた場合、心臓病やがんのリスクがあるといわれています。
なので、そのような食材は避けたいものですね。
赤ちゃんだけでなく、大人も摂取のし過ぎに注意しなければなりません。
離乳食に料理酒は使っていいの!?代用があるならもう少し待ってもいいかも!
料理酒は、素材を柔らかくする、風味付け、旨味を引き出す、
匂いや臭みを消しくれるなどの効果があります。
煮物などに多く使われることがある料理酒ですが、
離乳食に使ってもいいものなのでしょうか。
料理に使えるとはいえアルコールだしと、
気になっているママも多いことでしょう。
離乳食の味付けは後期からOKですので、料理酒やみりんは、
基本的に使わなくても良いと考えた方がいいでしょう。
離乳食後期以降であれば、様子を見ながら使用してもいいとされています。
しかし、使う量はごく少量、加熱してアルコール成分はとばす、
といったことが必要です。
アルコールで赤ちゃんの気分が悪くなることも考えられますので、
使用する際は十分注意してくださいね。
このようなことから、料理酒の使用は、
離乳食期が終わるまでもう少し待ってみてもいいでしょう。
料理酒の代用になるものとしては、「だし」がおすすめです。
だしで離乳食を作れば、しっかりとした風味で仕上がりますよ。
だしは安定のかつお節、昆布のほかにも、煮干しや干ししいたけ、
野菜やササミだしなどがあります。
メニューや冷蔵庫に残っている材料をみながら作ってもいいですね。
ロールパンと一緒に食べたら美味しそう!離乳食の我が子にバターは食べられる!?
パンに塗るとコクがあって美味しいバターですが、
離乳食に使ってもいいのでしょうか。
ふんわりとしたロールパンに、
バターを塗って食べたら美味しそうだし、
赤ちゃんも食べやすそうに感じますよね。
バターは離乳食中期頃からOKな食品です。
赤ちゃんの成長に合わせて、あげる量を調整していきましょう。
1回にあげる量は、離乳食中期で約1~2g、後期で約2~3g、
完了期で約3~4gを目安にしましょう。
バターには有塩バターと無塩バターがあります。
一般的に使用するバターは有塩バターで、
名前の通り塩分が含まれています。
無塩バターは塩分が入っていないので、
お菓子作りなどに利用されることが多いでしょう。
そして離乳食用には、できるだけ無塩バターを選びましょう。
また、乳製品ですので、アレルギー反応が起こることもあります。
初めてバターをあげる時は、小さじ1/4ほどと、
ごく少量からスタートしてみましょう。
ジャガイモやカボチャ、サツマイモを潰して混ぜたり、
にんじんやブロッコリーとソテーにしたり、
パン以外でもバターはたくさんの食材と相性がいいです。
バターと似た食品でマーガリンがありますが、
先ほどもお伝えしたように、マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれているので、
離乳食への使用は避けましょう。
離乳食にポン酢で今までのレシピをアレンジ!濃すぎないように要注意!
サッパリとしたポン酢は、和え物や焼き物、鍋といった、
さまざまな料理と相性抜群の調味料です。
ポン酢は離乳食には後期から使用できますが、
風味付けとして数滴くらいの量が使用目安になります。
すっぱい酸味もありますが、塩分も含まれているので、
赤ちゃんが嫌がったら使用を控えるようにしてくださいね。
ポン酢はそのまま使うと味が濃いので要注意です。
離乳食に使う場合はだしで薄めてもいいでしょう。
そんなポン酢を使って、今までのレシピをアレンジしてみましょう。
しょう油の代わりにポン酢を使った「ツナじゃが」をご紹介しますね。
【ツナじゃが】
<材料>
※量はお好みで調整してください。
・じゃがいも
・にんじん
・玉ねぎ
・ツナ水煮缶(ノンオイルタイプ)
・ポン酢…数滴
<作り方>
①じゃがいもを電子レンジで柔らかくなるまで加熱し、潰します。
②にんじん・玉ねぎを細かくカットし、
耐熱容器に入れて柔らかくなるまで加熱します。
③じゃがいも、にんじん、玉ねぎを混ぜ合わせます。
④水煮缶のツナを赤ちゃんが食べやすいようにほぐし、
じゃがいも、にんじん、玉ねぎと混ぜ合わせます。
⑤最後にポン酢を数滴たらし、更に混ぜたら完成です。
まとめ
離乳食後期から調味料を使って味付けがスタートできます。
醤油と味噌をごく少量で始めてみましょう。
そばはアレルギー発症の可能性もあるので、
離乳食では避けましょう。
かつお・昆布だしで作るうどんが美味しいですよ!
にんにくは匂いがきついので、離乳食には代替えとして、
ニラと玉ねぎがおすすめです。
色々なアレンジOKなふりかけは、離乳食にも便利です。
ふりかけデビューはママの手作りが安心でしょう。
油の1日の摂取量は離乳食後期で約2gまで、
完了期で約3gまでを目安としましょう。
料理酒は完了期以降まで待った方がいいかもしれません。
代用として「だし」がおすすめですよ!
バターは無塩がベストです。
離乳食中期から使用できますが、
ごく少量を風味付け程度に使いましょう。
ポン酢は後期から使えますが、濃さには要注意です。
気になるのであればだしで薄めましょう。
アレンジレシピ「ツナじゃが」に、
醤油代わりとしてポン酢を数滴使ってもいいですね。